司法試験受験記(2)-短答式試験の勉強法-

(前回はこちら

 

 司法試験を受験しようと思いつつ,特別な勉強をしないまま月日が過ぎていき,気がつくと大学3年の秋になっていました。

 

 当時の司法試験は,5月の第2日曜日に短答式試験,7月中旬の3日間が論文式試験,10月に口述試験という順番になっており,それぞれの試験を合格しなければ次に進めないシステムでした。

 大学教養課程を修了すれば短答式試験の受験資格が与えられるため,大学在学中から短答式試験を受験することができ,ときには,そのまま最終合格する人もいました。

 

 そこで私も,とにかく短答式試験を受けてみようと,短答式試験に向けた勉強を開始しました。

 やり方は,こうです。

 

  1. まず,短答式試験の受験科目(憲法,民法,刑法)について,標準的な教科書を一通り読む。
  2. 教科書を1冊読んだら,該当箇所に関する過去問15年分程度を実際に解いてみる。
  3. 過去問を1問解いたら,教科書の該当箇所を開き,アンダーラインを引いたり,余白に書き込みをしたりする。この作業を,全ての教科書,15年分全ての過去問について行う。
  4. 3の作業が終わったら,アンダーラインのある箇所や書き込みを中心に,教科書をもう一度読む。今度は,1冊ずつではなく,1科目ごとに読み通す。
  5. 4の後,もう一度過去問を解く。
  6. 以下,「教科書読み込み→過去問演習」という作業を,延々と繰り返す。

 

 私の場合,この方法はそれなりに効果があったようで,予備校の模擬試験では低い点数に留まりましたが,初めての短答式試験では不合格ではあったものの,総合成績でA判定を取ることができました。

 

 「短答式試験は,この方法でどうやら大丈夫かな」と思ったので,2回目以降も同じ方法を踏襲し,2回目からは短答式試験に合格できるようになりました。

 そして,同じことを繰り返し行う効果か,最初の頃は,短答式試験の準備に6ヶ月程度かかりましたが,最後には,1ヶ月以内で準備できるようになりました。

 

「この調子でいったら,論文も早く合格できるかな」

 当時は,そう考えていました。

 しかし,それは大変な思い違いでした。

 

次回に続く)